感覚をフルに使って覚える
単語は語学の基本単位です。
単語の意味が分からなくては読むことも、文法問題を解くことも出来ません。
英単語の理想的な覚え方は感覚をフルに使って覚えます。
捨てていい紙の裏側を使って、単語を書いていきます。
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その際時々発音しながら、綴りを確認しながら書いていきます。
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1語を10〜20回ぐらい。この時私たちは眼で単語を見、発音をする自分の声を聞きながら、手を動かすことで手から脳に刺激が行き、単語が脳に定着しやすくなります。
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その日の範囲を決めたら、2〜3回繰り返せばベストですが、ムリでしたら初めは1回でも良しとしましょう。
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翌日サッとおさらいをしたら、又、新しい範囲を繰り返します。
このようにして1冊を3〜5周します。
お勧めの単語帳4選
次に、1冊を70%覚えたら、その1冊だけにこだわらないで、他の少しレベルが上の単語帳を選んで、又、同じように繰り返します。
1冊に集中せず、飽きが来ないように、別の視点から編集された単語帳を選んで、練習します。これを2、3冊で繰り返せば、かなり単語力が付きます。
以下のものは実際に使ってみて、手応えのあったお勧めの単語帳です。
(1)『英検2級英単語1750』(学研)
題名の通り英検受験用ですが、英検は最近では文法問題が無くなり、それに代わって単語を知っていれば解ける問題に特化しています。
文法は長文問題が解ければこれで受験生の文法レベルが分かるようになっています。
基本単語集なので英語が苦手な人はこれから始めればいいと思います。
ある程度英語ができる人はこれを飛ばします。
『英検2級英単語1750』をクリアしたら次は、
(2)『でる順パス単 英検準1級』(旺文社)
上記の単語集よりレベルが高く、受験英語用としても十分使えます。
なお巻末の熟語はABC順で覚えにくく、又、あまり出会わないような表現もあるので、ここは無視して下さい。
『でる順パス単 英検準1級』の次は
(3)『英単語ターゲット 1900』(旺文社)
『システム英単語 改訂新版』 (駿台文庫)
どちらも同じくらいのレベルなので、気に入った方を1冊選んで4〜5周します。
最後に
(4)『改訂版 鉄緑会 東大英単語熟語』( KADOKAWA )
ここまでで2、3冊の単語帳をやって来ると、どの単語帳も大体同じ単語が掲載されていることが分かります。
ただ、気分転換と、又、全ての単語リストが同じではないため、何人かの編者による複数の視点から作られた何冊かの単語帳を使うことに意味があります。
単語帳別の単語の比較
勿論自分で確かめて、自分に合いそうな単語帳を選べばいいのですが、基本は3〜4冊の単語帳 + 熟語集1冊を決めたら、それをグルグル回して、覚えていきます。
1冊にこだわらないのがポイントです。
覚えられた単語が全体の7割くらいで構いません。
単語の暗記を繰り返しながら、同時に長文読解と文法問題を解いていくうちに単語が頭に入って来ます。
単語が頭に入ってくると、英語への自信がつき、これを機に何よりもやる気が出てきてプラスのスパイラルに入っていきます。
例えば、同じ単語でも以下のように解釈が違います。
premise 『ターゲット』では → 前提;(複数形で)構内 となっていて、
例文も両方の意味が出ている。この二つの意味はよく出る単語。
『鉄緑』では、前提、仮定の意味のみ。
principal 『ターゲット』では → 主要な、名詞で校長。
『英検2級』では→ 校長 のみ。
『鉄緑』では→ 校長のみで、黒細字。
allow A to V 『ターゲット』→ 例文あり。
『鉄緑』 → 意味はあるが、例文なし。
この構文は新聞・テレビでもよく使われるが、複数の辞書にも
よい例文が載っていない。
suggest 『鉄緑』 → 例文、用法ともに豊富で覚えやすい。
またリストアップされた単語については、全般的に
説明が丁寧。
『ターゲット』 → 例文一つのみ。
distinguished 『英検準1級』 → 意味出ている。
『鉄緑』 → 例文のみ出ている。
『ターゲット』 → 単語なし。
単語の後は、熟語ですが、良く使われる熟語、会話でもよく耳にする熟語が網羅されているので、熟語は『英熟語ターゲット 1000』(旺文社)1冊で十分です。
先ずは 単語を覚えていきましょう。
現役の大学英語講師が教える10分で出来る英単語の覚え方
Youtubeでも単語の覚え方をお伝えしています。